「ライト・[イン]サイト—拡張する光、変容する知覚」展
ICCの「ライト・[イン]サイト—拡張する光、変容する知覚」展。ICCは新宿の隣の駅の初台にあるので、小田急沿線に住んでるからわざわざ京王井の頭→京王→京王新線乗り換えをしていつも行くたのだけど、もしかして小田急の駅からも結構近いのではと思ったら参宮橋からそんなに離れてないことが分かったから次回はそちらから行ってみようと思う。
展覧会のテーマは「光と知覚」で、そのどちらかと両方がテーマの作品が12個。知覚は全部視覚ですが、光の知覚は視覚なので当然ですね。視覚にテーマを当てると当然その受容器である目に関心が向くので、センサとしての「目」もテーマのひとつなのかも。
とても楽しい展覧会だった。視覚ハックと言うか、目の感覚特性を生かしたものがとても印象的。技術的にすげーというのもあったけど、それよりはそちらの体験のほうが面白かった。ずっと見ていたい、何回も試したいという感じで。ただ目をやたら酷使する結果になるから覚悟しとかないといかんかも。
印象に残った作品を展覧会の順番通りにあげていく。作品説明は、
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2008/Light_InSight/Works/index_j.html
で全て見られるので端折ります。
「WiFiカメラ・オブスクーラ」ベングト・ショーレン&アーダーム・ショムライ=フィシェル with ウスマン・ハック
ロビーに展示してあるから無料で見られる作品。無線LANの電波が飛び交ってるかどうかを視覚化するために、沢山の缶で出来たアンテナがでかい板にいくつも刺さっていて、それがレーダーのように遅いスピードでぐるぐる回転している。それらがUSBハブを経由してコンピューターに繋がれていて、画面に各周波数のヴィジュアライズされた結果が出るという仕組み。画面の下にArduinoが繋がれていて、丸見えにしていいんかよとか思った。ヴィジュアライズするのもProcessingでやってるらしい。アンテナがぐるぐる回るのは面白いんだけど、ビジュアライズの仕方が良くなくて、画面を見るとつまらない結果になっていた。
「サンキュウ-インストゥルメント」インゴ・ギュンター
アイデア勝ち。ストロボが一定間隔で光、影が壁と床に焼き付けられる。広島を意識していると書いてあるが、そういうのは抜いた方が楽しめる、というかICCではなく大勢の客が入る、特に子供が多い時は、きっとただ楽しまれるだけ。色んなポーズを試して、ストロボ二回の感覚で焼き付けられた感覚が消えるというのを使って、影でストーリーを作ったりするとか、そういう作品の接し方でいいと思う。本来自分と一緒に動くはずの影が固まってしまうのが楽しい。
「思考プロジェクター」エイリアン・プロダクションズ
自分の眼底画像がプロジェクターに投影されるという作品。部屋の中は、眼科で見かける検査機械が中央に置いてあり、まわりの壁にプロジェクターが目の表面と眼底の画像を投影している。照明が暗いので眼科の雰囲気。スタッフに写真を撮られているときもどう考えても目の検査。そして自分の目の画像が投影される。下のURLから最新の画像が見られる。
http://alien.mur.at/gedankenprojektor/archive.php
スタッフの人に眼底て人によって違うものですか?と聞いたら意外に視神経の位置とか盲点の模様が違うらしい。ドライアイだったらばれるのかしら。目の色が違ったら眼底はどうなのかと聞いた記憶はあるけど、答えを忘れてる。
web上からコメントがつけられてどうのこうのとか、思考が分かるとか言う話なのだけど、レントゲン写真て面白いよねというそういう系統だと思う。これもまた眼底を撮られて映し出されるだけで十分面白いじゃんてものでした。
「PRINTED EYE (LIGHT)」藤本由紀夫
網膜に「LIGHT」の文字が焼き付く。うまいやり方が分からず何度かやったから「LIGHT」が多重にちらつく結果に。網膜に直接文字をねじ込むてのは、ブレインマシンインターフェースの一歩手前と言えるかも。シンプルだけどとても印象的な作品。他の作品を見ているときにも存在するからね。
「You and I, Horizontal」アンソニー・マッコール
霧にプロジェクターからの光があたって、立体的な動く彫刻になっている。霧は一定間隔で噴出される仕組みで、動きがかなりある。流体が立体的に見えるという不思議。プロジェクターからの光は、円になったり楕円になったり直線になったり変化し、その変化に合わせて霧の切り取られ方も変わる。直線の光だと霧という立体的な現象を光が当たる面で切り取っている形になる。そしてそれに触れられる。霧を見る体験が光で切り取られるだけで、とても豊かな体験になってる。変化の仕方は一定なのだけど、なぜか飽きが来なくてずっと見続けてしまった。
「カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室」エヴェリーナ・ドムニチ&ドミートリー・ゲルファンド
ただ圧倒された。真っ暗闇の中、肩を寄せ合って球体の中を蠢く生き物のような光を見続ける。事前に6分間暗闇に目を慣らすためにじっとしていなければいけないのだけど、その甲斐はある。
常設展は何回か見たけど、面白い作品がひとつ新たに出来てた。単純にSCが使われていたからかも。
VP3L
HMDで3次元映像を体験出来る作品。ジョイスティックでぐりぐり動かして楽しめる。元はステージで使う音楽を鳴らすためのもので、3次元映像も音響生成アルゴリズムを視覚化したもの。この音響生成アルゴリズムにSinOSCとかNoiseとかの文字が入っていてmulとかfreqといった引数ぽいものが書かれていたから、これはSuperCollider*1を使ってるなと直感的に思って学芸員の人に聞いたら正解だった。背後で鳴っている音楽のアルゴリズムて言う映像の意味が分かったからずいぶん楽しめた。ひとり3分間までで、時間が来て止められる時に学芸員が始めた時と違う人でびっくり。
*1:音響生成言語
TDW
明治神宮外苑でやっていたTDW。いまいちだった。2000円払ったんだけどなぁ…。
事前に情報を登録したQRコードをダウンロードして入場時に使うと500円割引なのだけど、QRコード使用者のチケット購入窓口だけ混んでた。他のチケット窓口には列が出来なかったので、窓口の配分が間違ってた。入場者としてはQRコードを使うと混雑解消になると書いてあったりしたので、言ってる事と違うよなどと思った。
結構朝鮮語を話す人が多かった。韓国のメーカー、大学の出展が多かったからかな。
大学、専門学校は三つあるテントのうちの一つのテントを丸ごと使ってた。教育機関テントはメディアアート的なものが目立ていたと思う。企業ブース、国ブースは正直よく分からなかった。
そもそもなんのデザインなのかも良く分からず、全体的に焦点がぼやけてたイベントだったと思う。
おひるごはんにレグザカフェのサンドイッチ。フィリングを選べたので、パストラミビーフときのこを選択。上品で600円したけどこういうイベントにしてはコストパフォーマンスが優れていたと感じる味でした。おいしかったです。
印象に残ったものをあげると、オランダのメーカーが出していた片側に寄っている傘とアイスランドのニット。傘は確かに片側に寄ってたら使い易そうとぱっとみ思わせられる。アメリカじゃ全然使う人おらんかったけど、ヨーロッパでは傘ってどうなんでしょ。使わない?
アイスランドのブースは、国が破産しそうなんだよなーと思いながら見てた。だめだ。海のブランケットだったかな。青地に白いいかりの模様が抜いてあってきれいで暖かそうだった。他にもみの虫みたいなブランケットとか、ニットがとにかくかわいい感じ。北欧や。
販売ブースはもっと見たかったけど、あまりにも人が多いから撤退。とにかく人が多くて疲れるイベントだったなぁ。
Digital Art Festival 2008
お台場のPanasonic Centerで開かれたDIGITAL ART FESTIVALに行ってきました。
そんなに広い会場ではなく、展示のほとんどがデジスタのものです。
BS見られないせいで最近はデジスタ見ていないので結構新鮮に味わえました。ただ疲れていたせいで混んでいるところはささっと飛ばしてレポート出来ずです。後から聞いたらやはり面白いものが多かったようです。
Mountain Guitar 金箱淳一
Mountain Guitar はエアギターで演奏できるていうおもちゃ的なもので、GAINER本で知っていたしMake Tokyo Meetingでも見たと思うけど、かなり完成の域に近づいていた。操作している感覚が簡単かつ的確に得られて壮快。実際ちょっとストレス溜まってたからもっと演奏したかった。3000円なら確実に買います。5000円でも買う。
ASOBI TELEVI 川和田将宏
リモコンで番組を選択する+再生機能色々つかって動画集みたいなテレビです。リモコンの数字の数だけ、つまり12個の動画が収められていて、それを見て行くのだけど、ただ再生するのではなくて、巻き戻しや早送りなどの機能を使って遊べる。発想自体は独特なものではないものが多いけど、一個一個ではなくパッケージとしてまとまってたなと思います。その人のポートフォリオが置いてあってそちらを見たら発想にがつんとやられ過ぎて困った。社会コードをハックするというか、枠組みそのもので遊んだりとか。やりたい方向性のひとつ。
曖昧かるた 阿藤知世
ゆるーいかるたをやっていた。ゲームとしてではなく、会話のネタとして使うかるた。アーティストが座ってて司会をやっているのだけど、人扱い上手過ぎて居心地が良かった。この作品のポイントはアーティスト本人のキャラですね。お茶しながらしたい。
ぺこ〜ぼくのおうちへようこそ〜 もりうちひさし
パフォーマンス。全く期待してなかったけど、始まったらぶっとんでて面白かった。
スピーカーのついた箱の中に入った人間が中で歌ってそれをスピーカーから音楽と一緒に出力しながら踊るんだけど、生足が突き出した箱が踊ってる。獅子舞のようでもある。シュールさに笑うのとは違ってなんで笑ってたのか分からないけど笑ってました。 50代くらいのサラリーマンが出す哀愁が出る芸風。四角い箱が回転する様が、ダイナミックで面白かった。人間比で見ると巨大な四角い箱が踊っている様には圧倒されました。
ムービーがこちらにあります
http://www.nhk.or.jp/digista/hall/artworks/080926.html
(追記)
完全に忘れてたんですが、ヨーロッパ系の名前の人のCGアニメがふたつ展示してありました。片方は普通にプロジェクターで投影する一画面の作品。もうひとつは、二面の液晶を向かい合わせにしていました。視線を右左にやる必要があってなかなかめんどくさい。そもそも僕は多面の画面を使うのにあまり面白みを感じないですね。
内容は映像自体は壮大だけど抜けてる感じのキャラがあーだこーだしてるという人を食ったようなものでした二つとも。画面が一つなのは、うさぎの巨大ロボが霧の深い山らしき場所をのしんのしんと行くだけで。掛け声のような変な音とあいまって楽しい感じ。二画面の方は恐竜みたいなやつの首にミサイルが次々と刺さり、恐竜が被ってた王冠が落ち、津波がやって来るての。書いててすごくばからしい*1
*1:褒め言葉
ハンマースホイ展と線の巨匠たち展
天気がよかったので上野で美術館巡りしてきました。藝大の美術館と国立西洋美術館のふたつです。
線の巨匠たち−アムステルダム歴史博物館所蔵 素描・版画展
ドローイングが好きなので、素描と聞いてまずはこちらに行きました。藝大でやってます。
正直に言うと期待はずれでした。そもそもの量が少なく、見終わるともう終わり?と感じます。作品そのものもあまり好きではないタイプのものが多く、これは自分の期待が過大だったと反省。
この展覧会で面白かったのは、年代順に絵が並んでいて、オランダが最も繁栄した後の衰退した時代の作品が、繁栄した当時の様式を真似たり、レンブラントそのひとを描いたりしていることです。衰退した当時のオランダはナショナリズムが広がり、その対象として大芸術家のレンブラントや繁栄した時代が描かれたのだとか。凋落した国家の末路を感じさせて、いやらしい笑みがこぼれます。
同時にやっていた米林雄一展は、全く期待していなかったのですが得るところが多かったです。彫刻がずらーっと並んでいる中で、金属で出来た立方体の骨組みが板から斜めに伸びた金属棒に支えられているものなんかは、今僕がやっていることとかなり近くてヒントが得られた気がします。この人はJAXAと一緒に宇宙とアートを結びつける活動なんかもしていて、国際宇宙ステーションの軌道をブロンズの玉の上に表現したものは良かったです。あれは欲しい。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展
国立西洋美術館で開かれていたハンマースホイ展は、知人にいいですよーと聞いて初めて存在を知りました。ハンマースホイは北欧のフェルメールと呼ばれているとか。知らなかったです。
展覧会はハンマースホイと同時代のハンマースホイの影響があった二人の画家の作品で構成されています。最初のうちは、光の表現は確かにフェルメールぽいなぁとか、妙に簡略化されてんなぁだったんですが、段々絵自体の禍々しさ、重苦しさみたいなものにあてられて鬱になってきます。展覧会の後半近くに同時代の画家の絵になります。それらを見た途端ハンマースホイの異常さに気付きました。彼らの絵は確かにハンマースホイに似ているのですが、色使いだったり雰囲気が明るいんですね。一方でハンマースホイは雰囲気の明るさを感じさせる絵があったとしても、それはハンマースホイの絵の中では明るい方なだけです。ハンマースホイの異常さを全身で感じた恐ろしい体験でした。
メディアアートの教科書

- 作者: 白井雅人,森公一,砥綿正之,泊博雅
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 単行本
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そもそもメディアアートという括り自体一般的ではないという前置きのもと、メディアアートを定義してその歴史を書いている。この本によると、メディアアートは歴史的にはヴィデオアートとコンピューターアートが融合して出来た物で、特徴としてコンピューターを使ったインタラクティビティがあるとしている。
七尾美術館と金沢21世紀美術館
8月に石川に行ったときに、この二つの美術館に寄ってきました。この二つが目的ではなかったので、奇しくも加賀と能登の都にある美術館。七尾美術館は前田利家が築城した小丸山城のあった丘のそばにあって、21世紀美術館の方は金沢城のすぐそば。無理矢理な見方をすると前田利家ゆかりの地を廻ってきたと言えます。
七尾美術館
正式名称は石川県七尾美術館。今は「オランダの版画とモダンデザイン」展をやってます。父がエッシャーが好きで、この展覧会のポスターにエッシャーの絵が載っていて、それをホテルで見つけたので行ってきました。
副題が「〜レンブラントからエッシャー、モンドリアン、リートフェルト、ブルーナまで〜」というもので、彼らの版画、シルクスクリーンが多くはないものの、ある程度の量がありました。日本オランダ年の企画のひとつとして行なわれたので、オランダの国自体の紹介を挟みつつ、時代の古い絵から並んでました。最後にオランダの企業ポスターに繋がったりするのは、なかなか無茶な展覧会の構成のような気がしたのだけど、あまり多過ぎもせず、人もいないので作品一点一点をじっくり見れて良かったです。
作品として好きだなと思ったのはエッシャー、モンドリアン、ブルーナの作品。ほとんど見た事あるのだけど、じっくり見ました。特にモンドリアンはの抽象絵画は、ようやく見方が分かってきたようで見ていて気持ちがよくなった。モンドリアンの後にブルーナの作品があって、ブルーナとモンドリアンの共通点が見え易かったです。色と形の構成の仕方がすごいですね、彼らは。
有名なリートフェルトのレッドアンドブルーの椅子*1に座れるコーナーで、座ってみたら、二枚の直線の板で体を支えているのに座り易くて驚きました。どうなっているんだろう。レッドアンドブルーは1/5の模型を組み立てるコーナーもあって、父と組み立てようとしたんですが、あまりにも難しくて挫折。30分以上やったんだけども。
展覧会も楽しめたのですが、建物も良かった。建物自体、こじんまりとして回り易い構造をしていて、窓からは丁寧に整備された公園が見えます。一体に整備された周りの公園とあわせて、気持ちのいい空間でした。
金沢21世紀美術館
七尾美術館と比べたら圧倒的に有名な美術館。現代美術を扱いつつ、市民が来るスペースになっているというのは、同じ現代美術を扱いながら、市議会で批判されたこともあるという豊田市美術館と好対照……脱線した。実際、お客さんは多かったです。お盆で駐車場も県外ナンバー*2のオンパレードだったので、観光資源として重要な役割を担ってそうでした。
ロン・ミュエック展とサイトウマコト展が行なわれていたので、共通チケットを買いました。
サイトウマコト展は一言で言うと最悪。映画の一シーンをヘンテコなフィルターをかけたようなアクリルの絵がずらーっと並んでいて、どうしようもなくつまらなかった。元ネタの映画を知らないせいかもしれない。
ロン・ミュエックは、人間の身体にとても近い彫刻を作る人。皮膚や髪の毛がとてもリアル。リアルなのだけど、皮膚の質感がゴム人形を思い出させて、不気味の谷を感じさせます。それは多分意図していること。彼の作品は展示室一部屋につき一個に大体なっていました。巨大な作品が多い一方で、パーツや、制作過程のスケールの小さな人形などを集めたスペースもありました。
巨大な人形や顔を見ると、ガリバーが来たみたいというシンプルな感想が思い浮かびました。大きな人形に群がる鑑賞者が、小人が群がってるようで面白かった。
一番の目玉の大きな幼児の全体像は、生まれたばかりのようなペイント(頭に血がこびりついてたり)がされていて、それがとても気持ち悪かったのだけど、父親と母親は、生まれたばかりて本当にこうで、この展覧会の中で一番かわいいと言ってました。僕はメディアを通してでしか生まれたばかりの人間を見た事が無いので、この幼児をかわいいと思える人は、実際に出産を見ている人かもしれない。本物を見た後にこれを見ると、かわいいと思うのかな。
建築としても有名な金沢21世紀美術館ですが、どこの展示室も光がふんだんに取り入れられていて明るく、円形の構造をしているものの、それがあまりデメリットになっておらず、開放感がある建築でした。ソフト面でみると、現代美術の展示だけではなく、展示室を貸して市民ギャラリーのような事も並行してやっているというのは意外でした。
ICCワークショップ「指で見る・目で触る」
現在開催中の、ICCキッズ・プログラム「君の体を変換してみよ展」の「指で見る・目で触る」ワークショップの手伝いをしてきました。
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2008/Kidsprogram2008/Workshop/animation_j.html
このワークショップは2008年7月19日(土)、7月20日(日)の二日間にICCで開催されて、ひょんなことから、手伝いをすることになってICCの中に潜り込めてしまったという次第。せっかくなので、ワークショップの中身と感想を書きます。
ワークショップの概要
小学生を相手に、iPod touchを使ったコマ撮りアニメーションの制作をしてもらいました。ただのコマ撮りアニメではなく、iPod touchを使って手で触れて遊べるアニメーションというのがこのワークショップの肝。つまり、インタラクションがあるアニメーションの制作。初日はコマ撮りアニメの仕組みの理解とコマ撮りアニメの制作自体に慣れてもらい、二日目に、子供達自身がやりたいことをしてもらう流れです。
一日目
ワークショップの三時間前ぐらいに到着し、ICCの会議室で待機。会議室には過去に開催された展覧会のポスターが貼ってあって、いくつか持って行きたかった。しばらくの間、他の手伝いの人とだらだらとおしゃべり。
そのうち、今回の講師二人が現れてワークショップのレクチャー。事前に何も知らされていなかったので、メモを取りつつ話を聞きます。今回、iPod touch向けのコマ撮りアニメ制作用のオリジナルアプリケーションがあり、そちらの操作説明もレクチャーされました。iFlipBook Editorという名前で、iPod touchとiPhone用のアプリであるiFlipBookで再生可能なアニメ*1を作ります。こちらのiFlipBookはiTunesのApp Storeで入手可能。
事前レクチャーが終わり、手早く昼を済ませたら、予定の時間。小学生達が入ってくるのを舞台の袖のような所で待つ。人数は15人と少ないのだけど、保護者がいる人が多いので30人弱程度の方が用意された席につき、講師二人によって、今回のワークショップの目的が語られます。コマ撮りアニメの説明のために、写真を使ったパラパラ漫画の小冊子が配られてました。
次に、iPod touchが子供達に配られ、iPod touchのタッチパネルを生かしたサンプルのアニメを動かしてもらいました。ここまで暇そうだったり、よそ見したりしていた子供達が、iPod touchが配られると食い入るようにiPod touchで遊び始めてた。その後の説明そっちのけでiPod touchをいじる子もいるぐらい。
説明が終わると、早速アニメーションの制作。初日はあらかじめお題があってそれの撮影。モノを動かして撮るものと、身体を動かして撮る物の二つ。簡易スタジオのようなものが会場にあって、そこで撮影。手伝いの僕らがファシリテーターとして三名ごとに分けられた各チームの撮影を指揮。撮影を終えるとコンピューターに取り込み。ただし、このときはiPod touchを使わずに、ただのコマ撮りアニメとしてプロジェクターに上映した。
二回目の撮影は、iPod touchで動かすアニメを作る作業に。とりあえず撮影してもらい、コンピューターに取り込んで、iFlipBook Editorで編集。この編集作業はファシリテーターである僕らが、子供達に希望を聞きながらします。具体的には、どのような指の動きでアニメーションさせるかという事が指定出来るので、それをどうするかとか、いらなさそうなコマがあったら消すかどうかを聞きました。
最後に、みんなでiPod touchで他のチームの作品を楽しむ鑑賞会をして終わり。手伝いの学生はみんなぐったりしながら鑑賞会を見てた。
二日目*2
二日目はオリジナルを。初日が終わった時点で、宿題として「なにかが出てくるもの」「回転するもの」「オリジナル」の三つを考えて、実際にアニメーション化させるものを持ってきなさいと言うのが出ていました。なので、最初に「オリジナル」以外の制作に入ります。初日は保護者も積極的に参加してもらってたんですが、二日目は子供達も慣れただろうということで子供だけでやってもらうことに。
初日で慣れたようで、僕の担当したチームはサクサク進みました。事前に子供達のやりたいことがはっきりしていたのも大きかったです。クレイアニメのような動きをつけるために、両面テープで必死に固定しながら撮影したので撮影はえらいめんどくさかった。初日と同じく、パソコンに取り込み、希望を聞きながら編集して完成。
最後は鑑賞。おーーーという発想が沢山出てきてた。同じ事を大学の授業でやったのだけど、大学生よりも面白い発想の作品があって死にそうになった。
その後はぐだぐだと後片付けをし、先生達は取材があるので解散。
感想
子供の扱いに苦戦しました。どう接していいか分からず、終った後も接し方は分からんままです。
(多分、あとで追記)